【シンポジウム】海洋安全保障とルールに基づく海洋秩序の維持-デンマークの視点
基本情報
| 区分 | 講演会等 |
|---|---|
| 対象者 | 社会人・一般 |
| 開催日(開催期間) | 2026年10月26日 11時30分 — 12時45分 |
| 開催場所 | 駒場地区 |
| 会場 | 駒場IIキャンパス 先端科学技術センター4号館2階講堂![]() |
| 定員 | 102名 |
| 参加費 |
無料
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| 申込方法 | 要事前申込
Googleフォームより申込み受付 https://forms.gle/8VoNTaMyxPUSSa3W9
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| 申込受付期間 | 2026年10月14日 — 2026年10月25日 |
| お問い合わせ先 | 井形彬特任講師 |
東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、駐日デンマーク王国大使館と共催で、デンマーク海事局(Danish Maritime Authority)のブライアン・エイドリアン・ウェッセル(Brian Adrian Wessel)局長を迎え、公開セミナーを開催いたします。
海洋安全保障とルールに基づく海洋秩序の維持-デンマークの視点:
揺らぐ国際海運と経済安全保障
近年、世界経済を支える海上輸送の安全と安定が、さまざまな脅威にさらされています。新型コロナウイルス感染症の世界的流行、ロシアのウクライナ侵攻、パナマ運河の干ばつ、中東における紛争など、相次ぐ事態は国際海運とグローバル・サプライチェーンの脆弱性を浮き彫りにし、物流の不確実性やコストの増大を招いてきました。
こうした状況に加え、差別的な通商措置や各国の政策・規制の違いも、国際海運の安定を脅かしています。海上輸送が円滑に機能するためには、国際的に共通する明確で一貫したルールが不可欠です。しかし、港湾や航路へのアクセスをめぐる不確実性が高まり、各国の規制が分かれ、多国間でのルール形成が停滞すれば、企業の長期的な事業計画にも影響が及びます。こうしたルールの分断は市場の分断を招き、最終的には企業や消費者の負担増加にもつながります。
これらの問題は、一時的な混乱にとどまらず、国際貿易を取り巻く環境が構造的に変化しつつあることを示しています。海上輸送ルートが地政学的な圧力の手段となり得る中、各国の主権や経済の強靱性、繁栄を守るためにも、自由で開かれた国際貿易体制の維持と、それを支える実務的な国際協力がますます重要となっています。
さらに、経済制裁の回避等に利用される「シャドーフリート(影の船団)」の拡大も、国際海運秩序を揺るがす新たな課題となっています。国際海事機関(IMO)も決議A.1192(33)で取り上げているように、適切な保険や安全・環境基準、透明性の確保を欠いたまま運航する船舶が数百隻規模で存在しています。こうした活動は海上輸送の安全性を損なうだけでなく、国際ルールを遵守する船舶との間に不公正な競争環境を生み出し、国際海運市場の信頼性と予見可能性を低下させるおそれがあります。ルールに基づく海運と不透明な海運活動が併存する状況は、国際海運体制全体の安定を脅かしかねません。
海上輸送と海底インフラの双方が経済活動を支える日本にとって、海洋をめぐるリスクの高まりは、重要物資の安定供給、海底ケーブルの保護、違法・不正な海上活動の把握・防止など、経済安全保障上の重要な課題をもたらしています。本セミナーでは、ウェッセル局長からデンマークの経験や政策的な取り組みについてお話を伺い、IMOとG7・NB8++による国際協力や、同局長が議長を務めるConsultative Shipping Group(CSG)の活動などを踏まえ、航行の自由とルールに基づく国際海運秩序の維持に向けた課題と対応を考えます。また、先端技術の活用や海事情報の共有などを通じて、共通の課題に直面する日本とデンマークが今後いかに協力を深められるのかについても展望します。
シモン・ファスタケア・ケルセン(Simon Fasterkjær Kjeldsen)
駐日デンマーク王国大使館 次席公使
ブライアン・エイドリアン・ウェッセル(Brian Adrian Wessel)
ブライアン・エイドリアン・ウェッセル(Brian Adrian Wessel)氏は、2025年1月よりデンマーク海事局(Danish Maritime Authority)の局長を務めています。同局は、デンマーク産業・ビジネス・金融担当省が所管する政府機関です。
ウェッセル氏は、行政および国際経済分野で豊富な経験を有し、2019年から2024年までデンマーク産業・ビジネス・金融担当省の法務・国際関係担当次官補を務めました。それ以前には、2015年から2019年までデンマーク監査人協会(FSR)のディレクターを務めています。また、EUの競争力に関するハイレベルグループの委員を務めるなど、EU政策にも精通しています。
コペンハーゲン大学で法学修士号を取得し、デンマーク政府の幹部育成プログラム「SPOT」などを修了しています。
現在はデンマーク海事財団(Danish Maritime Foundation)の理事を務めるほか、2015年から2022年までDataEthicsの諮問委員を務めました。
井形彬(東京大学先端科学技術研究センター 特任講師)
当日は質疑応答の時間も十分に設けております。
皆さまの積極的なご参加を心よりお待ちしております。
- 当日は危険物の持ち込みや会場内での飲食等が制限されます。ご来場された参加者の皆様におかれましては運営委員の指示に従っていただきます。ご了承ください。
- 当日は受付でご本人確認をいたします。必ず写真付きの身分証(学生証,運転免許証など)をご持参のうえお越しください。セキュリティの関係上、ご本人様確認ができない場合にはご入場をお断りさせていただく可能性があります。
使用言語:英語


