12種のクラジエリン類の網羅的全合成 多数の複雑天然物の全合成によって創薬研究の可能性を広げる 研究成果
クラジエリン類は、インド太平洋地域に生息する八放サンゴが産生する天然物群です。本天然物群は、6/5/9員環が縮環した3環性炭素骨格を共有します。この共通骨格が酸素官能基や2重結合で様々に修飾されることで、多彩な化学構造を形成します。酸素官能基と2重結合の数が増えるほど、構造決定と全合成の難度が増大します。特に9員環上のC4位炭素原子が酸素官能基化された「C4位酸化型クラジエリン類」は、構造決定と全合成が挑戦的であり、これまでほとんど全合成されてきませんでした。
今回、東京大学大学院薬学系研究科の大賀恭平 大学院生、山田雄太郎 大学院生、長友優典 講師(研究当時)、藤野遥 特任助教、井上将行 教授の研究グループは、独自に開発したラジカル-極性交差型3成分連結反応を用いた収束的な合成戦略を活用することで、12種のC4位酸化型クラジエリン類を網羅的に全合成しました。また、3種のC4位酸化型クラジエリン類の正しい化学構造を初めて明らかにしました。
一連の研究成果は、計算化学と有機合成化学を戦略的に融合し、合成中間体を精密に設計することで実現できました。本研究で確立した網羅的合成戦略は、クラジエリン類に限らず多様な構造の天然物群へと応用でき、天然物合成化学および創薬化学の発展に寄与することが期待されます。
今回、東京大学大学院薬学系研究科の大賀恭平 大学院生、山田雄太郎 大学院生、長友優典 講師(研究当時)、藤野遥 特任助教、井上将行 教授の研究グループは、独自に開発したラジカル-極性交差型3成分連結反応を用いた収束的な合成戦略を活用することで、12種のC4位酸化型クラジエリン類を網羅的に全合成しました。また、3種のC4位酸化型クラジエリン類の正しい化学構造を初めて明らかにしました。
一連の研究成果は、計算化学と有機合成化学を戦略的に融合し、合成中間体を精密に設計することで実現できました。本研究で確立した網羅的合成戦略は、クラジエリン類に限らず多様な構造の天然物群へと応用でき、天然物合成化学および創薬化学の発展に寄与することが期待されます。
論文情報
Kyohei Oga, Yutaro Yamada, Masanori Nagatomo, Haruka Fujino, and Masayuki Inoue*, "Collective Total Synthesis of 12 C4-Oxygenated Cladiellins and Structure Elucidation of Cladieunicellin D and Cladielloides A/C," Journal of the American Chemical Society: 2025年12月30日, doi:10.1021/jacs.5c19112.
論文へのリンク (掲載誌
)

