Foxp3によるT細胞の制御性T細胞へのリプログラミング機構を解明 Foxp3は生体内環境に応じてT細胞を再プログラムし、制御性T細胞のエピゲノムと機能を形成する 研究成果
東京大学大学院薬学系研究科の魏宇熙 特任研究員、吾郷日向子 大学院生(研究当時)、村上龍一 助教、大﨑真莉菜 学部生(研究当時)、中島啓 助教、堀昌平 教授らの研究グループは、免疫応答を抑制する制御性T細胞のマスター転写因子Foxp3を通常型T細胞に導入し、マウス生体内に移入することで、一部の細胞で内在性Foxp3の発現が誘導され、Treg特異的な遺伝子発現とエピゲノムを獲得し、強い免疫抑制活性を示すことを明らかにしました。さらに、Foxp3導入によって形成されるクロマチン構造を経時的に解析した結果、Foxp3はTregの分化・活性化段階に応じて異なる転写因子と協働し、クロマチン構造および遺伝子発現からなる調節プログラムを段階的に駆動することを見出しました。
これらの結果は、Foxp3が単なる転写調節因子としてのみ働くのではなく、Treg特異的エピゲノムの形成を能動的に制御することで、その系譜安定性と免疫抑制機能を強化する新たな役割を担うことを示しています。
これらの結果は、Foxp3が単なる転写調節因子としてのみ働くのではなく、Treg特異的エピゲノムの形成を能動的に制御することで、その系譜安定性と免疫抑制機能を強化する新たな役割を担うことを示しています。
論文情報
Yuxi Wei, Hinako Ago, Ryuichi Murakami, Shotaro Funatsu, Marina Osaki, Akira Nakajima, Yoshinori Hasegawa, Ryoji Kawakami, Shimon Sakaguchi, Shohei Hori, "Foxp3 drives context-dependent epigenetic programs that define regulatory T cell molecular identity and function," Science Immunology: 2026年5月1日, doi:10.1126/sciimmunol.aed2111.
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