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東大研究者 in 大阪・関西万博

掲載日:2026年4月14日

東大研究者in大阪・関西万博

2025大阪・関西万博に参加した主な東大研究者の取り組みをダイジェストで紹介します。
東大は大阪から離れていますが、実はこんなに関わっていました。

古代ローマのソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡発掘の成果を紹介
村松眞理子 総合文化研究科教授

9月9日、「ほんとうにアウグストゥス帝のヴィラなのか?―東京大学ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘プロジェクト別ウィンドウで開くの24年とその最新成果」と題した特別イベントが開催されました。イタリア館ジェネラルコミッショナーのマリオ・ヴァッターニ氏をはじめ、青柳正規名誉教授、『テルマエ・ロマエ』作者のヤマザキマリ氏、村松眞理子教授、考古学スタッフの杉山浩平研究員が登壇し、ヴェスヴィオ火山麓で眠っていたアウグストゥス帝の別荘と推定される知見や壮大な建築遺構、研究成果を幅広く紹介。国際共同研究による長年の調査が明らかにする古代ローマの謎に迫り、2000年の時を超えて先人の足跡を辿る学術と文化の融合を来場者と共有しました。

スイス館で「航空交通の未来」を探るシンポジウムを開催
伊藤恵理 先端科学技術研究センター教授

航空宇宙モビリティ分野の伊藤研究室は、5月23日にスイス館で次世代の航空宇宙輸送システムと先進的エアモビリティの進展に焦点を当てたシンポジウム「航空交通の未来」を開催しました。伊藤恵理教授、JAXAの又吉直樹氏、チューリッヒ応用科学大学のピーター・レンハルト博士が基調講演で登壇。日本とスイスの専門家によるパネルディスカッション、ポスターセッション、飛行シミュレーターの実演を通じて、未来の航空宇宙輸送、エコシステム設計、AIと人間の融合、人間と機械のインターフェースについて議論を深めました。学界・産業界・行政が連携し、エアモビリティの未来を共に構想する新たな展望が広がる場となりました。

未来のコンクリートをフューチャーライフヴィレッジに展示
野口貴文 工学系研究科教授

東京大学を中心に4大学・3企業が参加する「C4S*研究開発プロジェクト」を主導する野口貴文教授は、「地球を救う未来のコンクリートNEDOムーンショット」と題する展示を9月30日から公開しました。次世代の建設材料として期待されるCCC(炭酸カルシウムコンクリート)を実物サンプルや模型とともに紹介し、マクロからミクロまで多段階のスケールでその特性を分かりやすく説明。研究の背景にある地球環境への危機意識や、社会実装に向けた展望も紹介し、新しい建設材料の可能性を来場者と共有しました。CCCは2020年より開発が進む革新的材料で、CO2を固定化して循環利用することで、建設分野から環境改善に寄与する技術です。
*C4S:Calcium Carbonate Circulation System for Construction

シグネチャーパビリオン〈null2〉の設計や誘致会場計画を担当
豊田啓介 生産技術研究所特任教授

豊田啓介教授は、万博招致会場計画のプレゼンテーションと、鏡面状の外装に映り込む風景が絶えず変化するシグネチャーパビリオン〈null2〉の設計を担当し、未来都市のビジョンを提示しました。さらに、コモングラウンド技術の研究開発を進める豊田研究室は、アカデミアメンバーとして「コモングラウンド・リビングラボ」に参画し、「未来のコミュニケーションを体験しよう」と題する展示を実施。万博会場と別会場を技術でつなぐことで、同じ場所に集っているかのような一体感や没入感を生み出し、体験予約の枠が満席となるほどの人気でした。都市設計とデジタル技術を融合させる取り組みは、コモングラウンド技術の社会実装に向けた大きな一歩となりました。

6本目の指などの身体拡張技術をテーマウィークスタジオで紹介
稲見昌彦 先端科学技術研究センター教授

稲見昌彦教授は、5月17日にテーマウィークスタジオで行われたトークセッション「リアルとデジタルが融合した社会のあり方」に登壇しました。6本目の指やロボティック・フェイスなどの身体拡張技術を紹介し、それらが創造性や社会参加の可能性を大きく広げることを示すとともに、複数アバターを同時に操作する未来社会に生まれる新たな倫理的課題にも触れました。また、技術が“遊び”や“文化”として生活に根づくことの重要性を強調しました。さらに9月23日には、シグネチャーパビリオン「クラゲ館」でワークショップを実施し、来場者が最新のインタラクション技術を体験しながら、科学技術への理解と興味を深める機会を提供しました。

平和と記憶がテーマの特別展を国際連合パビリオンで実施
渡邉英徳 情報学環教授

渡邉英徳教授は、国際連合パビリオンの特別展「つなぐ、つながる」(8月25日~31日)に出展し、平和と記憶をテーマに多彩な展示を行いました。「ヒロシマ・アーカイブ別ウィンドウで開く」「ナガサキ・アーカイブ別ウィンドウで開く」を大型タッチパネルで紹介し、RCC中国放送と共同制作した被爆直後の広島のカラー化動画や、大学院生の片山実咲さん(国連軍縮部ユース非核リーダー)のインタビュー映像も公開。TBS主催の特別イベント「ACTION for Peace ~今から、私たちにできること~」では、VRで紛争の現実を体感し、対話を通じて平和のための行動を考えました。大学院生の小松尚平さんと制作したガザ地区、ウクライナ、特攻機のAR・VRアプリ体験も提供し来場者に学びと共感を促しました。

「万博×東大」ハミダシ情報

そのほかにも、特別教授の隈研吾先生が4つのパビリオン(カタール・マレーシア・ポルトガル・EARTH MART)を設計、大気海洋研究所がBLUE OCEAN DOMEで体験型ワークショップを実施、先端科学技術研究センター特任准教授の吉本英樹先生が関西パビリオン和歌山ゾーンを統括、体験活動プログラム参加学生たちが吉本興業のパビリオンでコンテンツ制作に参加……。多くの東大人も盛り上げに加わった大阪・関西万博でした。

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