東京フォーラム2025 “資本主義を問い直す:多様性・矛盾・そして未来へ”

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2025年11月21日 13時 — 2025年11月22日 18時30分 |
開催場所 | 本郷地区 |
会場 | 大講堂(安田講堂) |
定員 | 1000名 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
事前に下記URLより事前申込をお願いいたします。 https://tokyoforum2025.peatix.com/ |
申込受付期間 | 2025年9月1日 — 2025年11月22日 |
お問い合わせ先 | tokyo.forum.adm(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp ※(at)を@に置き換えてください。 |
資本主義を問い直す:多様性・矛盾・そして未来へ
東京フォーラム2025では、グローバルな不確実性と変革の時代の中で、資本主義と、その内在する緊張関係――包摂性と不平等の対立、成長と持続可能性の両立、創造的破壊と社会的安定性の相克――について探求します。
ベルリンの壁崩壊以来、資本主義は事実上のグローバル経済システムとなりました。資本主義が拡大し、変化していく中で、研究者たちはその影響や根底にあるダイナミクスを絶えず検証してきました。
日本においては、影響力あるリーダーらが「共助資本主義」という概念を提唱し、企業、学術界、市民、そして政府が協力して互いの利益を分かち合うことを推進しています。また、資本主義は単なる競争だけではなく、人々の間のつながりや思いやりを育む仕組みにもなりうると強調しています。
科学や学術は、ますます資本主義と深く結びつくようになっています。かつて大学や研究機関は主として公共財とみなされていました。しかし現在では、競争的な資金調達、企業との連携、商業化などによって形成される市場原理に基づくシステムの中で運営されています。こうした動きはイノベーションを推進し、研究機会を拡大し、知識を実社会の課題解決に活用することを加速させる一方で、学問の自由、知へのアクセスの不平等、既存の格差の拡大、公共の利益に寄与する研究の軽視といった懸念も引き起こしています。それでもなお、科学と高等教育は批判的な探求と、利益追求の論理を超えた未来を想像するための不可欠な場であり続けています。
日本と韓国は、グローバルな共通課題に対応していくべき重要な隣国です。両国は資本主義を社会の基盤に据えて発展してきました。今年は日韓国交正常化60周年でもあります。この節目は、日本と韓国が共に資本主義のあり方をかえりみ、東アジアの視点から世界に発信する絶好の機会となるでしょう。
東京フォーラム2025を前にして、資本主義をめぐる議論は、これまで以上に緊急かつ重要な課題となっています。本フォーラムでは、歴史的、経済的、技術的、倫理的に多様な視点を取り入れ、現代世界を形作るシステムを理解するだけでなく、イノベーションと継続的な成長を維持しながら、より包摂的で持続可能、そして協調的な未来を構想し、共に築いていくことを目指して議論を行います。
詳細および最新のプログラムについては東京フォーラム公式ウェブサイトをご覧ください。