ARTICLES

English

印刷

“CNRS-UTokyo IRC Meeting 2026” を開催 - Exploring the Future of Society -

掲載日:2026年10月14日

2026年10月8日(木)に、“CNRS-UTokyo IRC Meeting 2026” -Exploring the Future of Society-を、対面形式にて本学・伊藤国際学術研究センターで開催しました。
本学とフランス国立科学研究センター(CNRS)との研究連携について、これまでの成果を共有するとともに、今後の共同研究や研究者交流の可能性について議論することを目的として開催したものです。
 
 

東京大学とCNRSは、長年にわたり、個々の研究者や研究室を中心とした活発な共同研究を進めてきました。1995年に設立されたLIMMS(Laboratory for Integrated Micro-Mechatronic Systems)をはじめ、現在では複数のInternational Research Laboratory(IRL)が両機関の研究連携を支えています。
 
さらに、2022年にはCNRS-UTokyo International Research Center(IRC)が設立され、個々のIRLを基盤としながら、両機関の連携をより広い、機関レベルで発展させるための議論が進められてきました。2025年には、CNRSとIRCを設置する大学が一堂に会するInter-IRCの会合も開催され、IRC間の連携をさらに広げる機会となりました。
 
今回のIRC Meetingでは、CNRSから新たに会長兼CEOに就任したThierry Dauxois氏を迎え、本学とCNRS双方の関係者が顔を合わせ、今後の連携の方向性やさらなる発展について活発な議論を行いました。
 

研究連携のさらなる発展

会議では、まず、現在展開されている各IRLの活動や今後の展開について情報共有を行いました。それぞれのIRLにおける研究活動を共有することで、これまでの連携の成果を確認するとともに、今後さらに研究者間の交流を広げていく可能性について議論しました。

  
 
また、今回の重要なテーマの一つとなったのが、IRLや専門分野の枠を越えた新たな共同研究です。
 
AIをはじめ、自然科学、社会科学、哲学などの人文学等、幅広い分野を横断する研究連携の重要性が共有され、両機関がそれぞれの強みを生かしながら、新たな研究の柱を見いだしていくための議論が行われました。その実現に向けては、分野間の対話を深めるとともに、共同イベントなどを通じてIRL間の交流を活性化し、連携の具体化につなげていくことが重要であるとの認識が示されました。
 
  

特に、数学・数理科学については、AI、物理、気候などさまざまな研究分野との接点を持つことから、今後の学際的な研究連携を生み出す重要なテーマとして取り上げられました。気候分野についても、これまで両機関が進めてきた共同研究の成果を踏まえ、今後の連携の展開について意見交換を行いました。
 

若手研究者の交流と研究人材の育成

研究者交流については、若手研究者の育成・モビリティについても議論しました。
 
  

東京大学とCNRSが進めてきたPh.D. Joint Programに加え、2026年9月に採択された、欧州連合(EU)の国際的な研究者支援・育成プログラム『Horizon Europe』の一環として実施されているMSCA(Marie Skłodowska-Curie Actions)「COFUNDプログラム」などを活用し、ポスドクをはじめとする若手研究者の交流をさらに促進し、両機関をつなぐ次世代の研究人材の育成につなげていく可能性について意見を交わしました。
 
また、こうした研究者交流を一時的な派遣・受入れにとどめるのではなく、継続的な交流を通じて長期的な連携関係を築き、将来的な共同研究や研究者ネットワークの形成・発展につなげていくことの重要性も共有されました。
 

今後の戦略的な連携に向けて

 
 
これまでの両機関の連携は、個々の研究者や研究室の強い関係によって支えられてきました。今後はこうした研究者主導の連携を大切にしながら、その強固な基盤を生かして、IRLや専門分野の枠を越えた、より大規模で戦略的な共同研究へと発展させていくことが期待されます。今回のIRC Meetingは、長年にわたって築かれてきたCNRSと本学との研究連携を次の段階へと発展させるための重要な機会となりました。
 
東京大学では、2027年に迎える創立150周年を見据え、これからの研究・教育や大学の発展について、これまで検討を重ねてきました。CNRSとの連携についても、これまで培ってきた研究者間の強いネットワークを基盤として、より幅広い分野の研究者を結び、新たな研究、人材交流、社会課題の解決につながる取組へと発展させていくことが期待されます。
アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる