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次期総長予定者の藤垣裕子教授が会見

掲載日:2026年9月29日

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2026年9月29日、本郷キャンパスの山上会館で開かれた記者会見で、次期総長予定者として質問に応じる藤垣裕子教授。

2026年9月28日、東京大学は藤井輝夫総長の任期満了に伴う次期総長予定者選考のための総長選考・監察会議を開催し、次期総長予定者として藤垣裕子教授(総合文化研究科)を選出しました。翌29日午前、本郷キャンパスの山上会館で記者会見が開催され、総長選考・監察会議議長が結果について報告し、藤垣教授が挨拶を述べました。

冒頭、藤垣教授は入試担当理事時代に高校生向けに行った講演を引き、「人は他の動物と異なり、文化や教育、学習を通じた世代間情報伝達機構」を持ち、大学はその重要な一つであると指摘。「人類の情報伝達のバトンを受け取るのが大学に行くことの意味」だと語り、東大はアカデミック・ソサエティの象徴としての大きな意義があると話しました。また、財政面では米国の大学を手本とすべきだが、学術への信頼が米国で低下していることは見習ってはならず、「25年後、50年後の学術への信頼に責任を持ち、日本と世界の学術を牽引すること」が国際的・社会的な役割だと強調しました。

記者との質疑応答の中で、選出された理由は何だと思うかと聞かれた際には、自身の専門である科学技術社会論が、「科学技術が社会との接点で起こす課題を、さまざまな人文・社会系の方法論を用いて考える」文理融合の分野であり、分野によって異なる文化を日々実感しながら研究してきたことが評価されたのかもしれないと応じました。

また、初の女性総長になることについて聞かれると、来年の創立150周年イベントを自分が初の女性総長として迎えることが、社会に向けて大きなメッセージになるのではないか、と期待を述べました。

次期総長の任期は2027年4月1日から2033年3月31日までの6年間で、文部科学大臣による任命を経て、第32代総長に就任する予定です。

藤垣教授は東京都生まれの64歳。長年、科学技術社会論、科学計量学の分野で研究を進めてきました。1990年、東京大学総合文化研究科にて博士号(学術)を取得した後、東京大学教養学部助手、科学技術庁科学技術政策研究所主任研究官、総合文化研究科助教授などを経て、2010年から現在まで総合文化研究科の教授を務めています。2021年から2025年には理事・副学長として学生支援、入試・高大接続、評価、研究倫理を担当しました。

今回の総長選考では、9名の第1次総長候補者から選ばれた5名の第2次総長候補について、投票資格を持つ教職員による意向投票が9月28日に行われました(有資格者数2583人)。1回目の投票における上位3名の候補者を対象に2回目の投票が行われ、染谷隆夫候補が1107票、藤垣裕子候補が553票、山本隆司候補が451票を得ました(白票58票、投票数2169票)。

総長選考・監察会議では、所信表明の内容、面接、意向投票の結果などをふまえて総合的に審議し、藤垣教授を総長予定者に選出しました。国谷裕子議長は、「文理融合、学外学内のコミュニケーションの充実を通じた多様な知の発展に向かって、幅広い国際的な経験をもとに、より開かれた大学に向けた変革を実現する十分な能力を持っている」と選出の理由を述べています。

藤垣教授の略歴や選考プロセスに関する詳細については、総長予定者決定に関するプレスリリースをご覧ください。

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記者会見に臨む(左から)浦野泰照議長代行、国谷裕子議長、藤垣裕子教授、関根千津議長代行。

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