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浅野アートプロジェクト「東大・浅野キャンパスに美しい穴を掘る」実施報告

掲載日:2026年3月23日

浅野アートプロジェクト「東大・浅野キャンパスに美しい穴を掘る」実施報告

2026年3月14日(土)に東京大学武田ホールにて、東京大学・東京藝術大学の連携事業「東大・浅野キャンパスに美しい穴を掘る」の公開講評会を開催いたしました。
 
本プロジェクトは、2025年5月に締結された両大学の包括連携協定を契機に始動したものです。東京藝術大学に物理的にも最も近い浅野キャンパスを舞台に、「ここで何か芸術活動ができないか」という東京大学・藤井総長の問いかけに対し、東京藝術大学・日比野学長が「美しい穴を掘る」というコンセプトを提示しました。
 
このコンセプトのもと両大学の学生が混合チームを結成し、それぞれが異なる視点から「穴」という概念や「穴を掘る」という行為を再解釈し、作品として提示する試みが始まりました。
 

 穴の掘削

公開講評会に先立つ3月12日(木)、埋蔵文化財調査を専門とする教員の指導のもと、実際の掘削作業が行われました。朝から夕方まで、学生と教員が力を合わせて土を掘り、直径約6m、深さ約30cmの巨大な「穴」を出現させました。単に土を掘るだけでなく、歴史的な知見を交えながら土地と向き合うプロセスそのものが、作品制作の重要な土台となりました。
 
 
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 公開講評会

公開講評会において学生たちは思索の末に完成させた7つの作品を発表し、参加した藤井総長と日比野学長も実際に作品を体感しました。 
 
 
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プロジェクト関係者集合写真
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会場の様子
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公開講評会にて語り合う日比野学長(写真左)と藤井総長(写真右)
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穴に座って語り合う様子
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穴を囲んで集合写真
・布の下に潜り込んでキャプションを読もうとする人の動きを、俯瞰して「空間に対して穴を掘る」行為に見立てた作品
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・行政手続きの関係上物理的に「穴を掘れない状況」に向き合い、掘削を試みる行為の限界に挑戦した作品
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・今から2000年後の未来に浅野キャンパスから出土した「穴」の開いた土器について考える作品
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・解散間近のシェアハウスに現れたネズミから着想し、その空間を「穴」と解釈し再現した作品
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・ペルーのドーナツ菓子「ピカロネス」を浅野キャンパス内で制作し、その特有の造形の中に「穴」を見出す試み
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・浅野キャンパスの人通りの少なさに着目し、人々の歩みが作り出す無形の軌跡を「穴」と定義した作品
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・中国の宴席ゲーム「撃鼓伝花」を元に、参加者に「あなたにとって穴とは?」を問いかけるワークショップ
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会場には両大学の学生・教職員のみならず、近隣住民の方々も訪れました。学術的な場であるキャンパスに突如現れた「穴」を通じ、学生たちの柔軟な発想を五感で体感する実り豊かな一日となりました。

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